鴨とクレソンの鍋
久しぶりに家で鴨鍋をしました。およそ3週間ぶりです。今日は趣向を変えて鴨肉とクレソンだけでつくってみました。先日、某大手レシピサイト勤務の知人から鴨鍋にクレソンが合うという話を聞き、ずっと気になっていたのです。
クレソンと鴨の相性は、やはり抜群でした。もちろん、葱やせりといった伝統的な具材も最高ですが、新たに選択肢が増えた感じです。火を通しすぎずに、少しシャキシャキ感が残った状態で食べると至福です。
渡辺淳一の『失楽園』では、ラストシーンで主人公たちが鴨とクレソンの鍋を食べ、最後に毒入りのシャトー・マルゴーを飲んで心中するんだそうです。お気の毒に。
失楽園ではありませんが、鴨鍋と赤ワインの相性は圧倒的に素晴らしいです。マルゴーを擁するボルドーも、鴨の産地に近いせいか最高だと思いますが、ブルゴーニュもいいですし、まあ美味しい赤ワインであれば何でも合うと思います。
今日は、具材がクレソンのみということもあり、華やかなピノ・ノワールを選んでみました。ヴィノスやまざきで妻が買ってきたパライソというカリフォルニアのピノです。
クレソンは(上の写真の通り)相当たくさん買ったつもりだったのですが、足りなくなってしまったので冷蔵庫にあった春菊を追加投入しました。春菊も鴨にすごく合いますよ。